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・ゲーム業界の実態
徹夜・残業はどうなのか?
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ゲーム業界の実態

今回は、ゲーム業界の実態について書こうと思います。 実際に世間で言われているゲーム業界と、実際のゲーム業界。 その違いについて書きたいと思います。

徹夜・残業はどうなのか?

徹夜、サービス残業の話は内外からよく聞きますね。

私がゲーム会社に在籍していた実体験としては、提出の期限がくれば、 徹夜は当然のごとく多くなっていました。 なので、クリスマスは男同士で過ごし、正月はカップラーメンのソバで 年越し(笑)、イヤでしたけど、そんなのは当たり前でした。 寝袋を買い、机の下に上着で遮光カーテンを作り、その中で仮眠を したりしました。 また、会議室に入って会議を始めたら、徹夜の人が机の下や イスの下から何人も出てきた…なんてこともありました。

私の経験で一番厳しいな〜、と痛感したのが、ゲームが完成しなくて、 「半年間一切休みなし」の状態のときでした。 考えてみてください。一年の半分、休みなしです。
「このまま、一生この状態が続くのだろうか?」
という、諦めにも似た妄想をしたりしましたね。

サービス残業は、毎日1〜2時間は、当然のごとくしていました。 社風というか、業界の空気というか、それをしようよ、という感じが 漂っています。 みんながみんなそれを普通にしていたかというとそうではなく、 サービス残業しろというの暗黙の空気を嫌っている人は当然いますし、 逆に好きで会社に泊まっている人もいました。

結局のところ、こうした仕事に対する姿勢は、日本人の責任感に対する 「気質」が大きく関係しているように思います。 仕事に責任(Response+Ability:返答する能力)感があるからこそ、 徹夜もするしサービス残業もします。

またゲーム業界の場合は、好きだからこそできる、という面もあります。

ただし、それはアルファやベータ、マスターなどの期限の前に顕著に なる状況です。

ゲーム業界であっても、どういうふうに普段の生活を送りたいか、 ということについては多様なので、会社にいて仕事に集中したいという人も いれば、仕事が終わってからの時間も大事にしたい、という人もいます。 そこはそれぞれの考え方であり、ちゃんと主張をすれば、人に迷惑を かけない限り、だいたいは受け入れられます。

仕事の都合と、プライベートの都合の調整は、その人の バランス感覚次第です。

給料はどうなのか?

会社にもよりますが、ゲーム業界はほかの業界と比べると少ないと 思います。 まともに貯金できないレベル、と言ってもいいでしょう。

年収は、200〜400万の範囲内だと思います。 最近は改善されていると思いますが、私のときは、新卒で家から 通っている人は月収16万はザラでした。 月収16万でボーナスなしとすると、年収224万ですね。

ただし、スタークリエイターレベルになると、全然違います。 ある程度の中堅から、大規模な会社は、役員クラスなら、 月収80〜100万、ディレクタークラスで月収50万ほどでしょう。

スクウェア・エニックスや、任天堂のスタークリエイターはもっと 多いでしょうし、大手の超大作のマスターアップ時には、 マスターアップボーナスとして、400万のボーナスがついた、 という話も聞きます。

(今は2004年と比べて産業規模が2/3になったので、 減っているはずです)

ゲーム業界は、正直言って仕事は楽しいことが多いです。

やはりクリエイティヴな仕事だけあって、ゲームが出来てくると 「おおっ!!できてきた!!」と、ワクワクします。

だからこそ、その分安くても働く人が大勢いるので、 給料は少なめになっているのでしょう。

ゲーム業界に入る人は、終業後の時間ではなく、仕事の時間を 楽しめる人のほうが合っています。 なにせ、1日の時間を仕事の時間が圧倒的に占めますから。

離職率はどうなのか?

離職率はそんなに高くはありません。 やはり仕事が楽しい、という影響が強いのでしょう。

離職の原因はやはり人間関係が多く、その次に給料、 職場環境がくるのではないでしょうか。

やめていく人には、同じ環境で仕事をするよりは、別の職場に 言って違うスキルを身につけたい、という人もいますし、 給料に満足できないから、会社を移って給料を上げたい、という 人もいます。

給料に関しては上司や社長に直談判してあげてもらう人も 多いです。今の時代、基本給アップは基本的に望めません。

それに諦めている人は、会社を移って給料大幅アップを 狙う人もいます。

実際私は会社を移ったことで、8万円ほど上がったときも あります。

だからといって会社を移れば給料が上がるのか!という風に 思ってはだめですよ(笑)。

もちろん能力や、そのときに欲しい人材か、などの複合的な 理由で、給料は決まります。

年齢についてはどうなのか?

ゲーム業界は若い人たちの多い業界です。 20代前半、後半の人たちで占められています。

古い会社には30代、40代の人ももちろんいます。 その人たちは経験を買われているわけですが、新しい技術に 関してはやはり若い人たちのほうが吸収力があるので、 中年層の人たちは総合力、人間力、管理能力を主に発揮する ポジションについていることが多いです。

プログラマは「30歳限界説」などとよく聞きますが、 そんなことはないです。何歳でもできますし、実際30代後半、 40歳の人がメインで仕事をしているところが大半なのでは ないでしょうか。

ただ、体力的な衰えはありますので、あまり徹夜を連続で、 というのには向きませんね。 なので、全体の高度なシステム技術は手練のメイン、 枝葉の量をこなす作業は若手、という役割分担になっている ところが多いと思います。

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