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ゲーム業界に就職できる人、できない人

けっこう辛口になるかもしれませんが、社会人からすればいたって 「当然のことだね」、というようなことを書きます。

社会常識

いったい社会常識とはなんでしょうか?

社会に出て、それが当たり前とされる事柄、考え方、決まり、礼儀、 そういったものを大きく社会常識と呼んでいます。

呼ばれたら「はい」と返事をする。 聞こえていることを反応で示す。 これは、当たり前のことです。

前にも書きましたが、責任とは英語で「Resposibility」と書きます。 Response+ability、つまり「反応する能力」です。 返事は責任能力の基本なんですね。

そんなの誰でもできてるんじゃ…と思う人もいると思いますが、 ただ振り向くだけだったり、意外に新人はできないことが多いです。

とりあえず最低限、返事と電話の応対はできてほしい。

電話の対応で、「○○さんはおりますでしょうか?」と言っているようでは だめですよ。「今、○○さんは席をはずしております」というのも、 間違いです。

DSの「常識力トレーニング」で鍛えましょう!(笑)

仕事上では、前にも書いたかもしれませんが、「ホウレンソウ」という 言葉があります。

これは、「報告、連絡、相談」の略ですね。

仕事の結果が出たら報告。 会社に遅れそうなら連絡。 ひとりではどうしようもなくなってきたら相談。

「伝達する」ことが、コミュニケーションの基礎です。

「そういうことは連絡するのが常識だろう?なぜ言わないの?」 という言葉、「言った、言わない」の論争は、このホウレンソウが できていれば、解決できることです。

返事、電話、ホウレンソウ、この常識をこころに刻みましょう。

仕事への姿勢

私が就職したての頃は、とにかく与えられる仕事をきっちりと こなすことに全精力を注いでいました。焦りとともに。

与えられた時間内に仕事をこなす、それがプロの鉄則だと思ったからです。 必ず守るべきルールだと思っていましたし、今でも思っています。 逆に言うと、本物のプロは時間を必ず守ります。

「『こだわりの職人芸』という言葉はおかしい。 こだわりとはアマチュアのする楽しい趣味の世界であり、 職人は普通にやって素晴らしい仕事をするものである」

これは私の友人の言葉ですが、プロの仕事を表現した言葉で、 これ以上の言葉は聞いたことがありません。

自分の作業のスピードアップを図ること。

時間をかければ素晴らしいものを作れる、これは、自慢できる ことではなく、当たり前のことです。

いかに短い時間で高いクオリティのものを作るか? そのスキルに磨きをかけるのが、プロです。

プログラマ、プランナーは、基礎能力として、 タイピングソフトでタッチタイピングスピードを鍛えましょう。

キーを押すスピードが上がれば、仕事の基本スピードが 上がります。

デザイナーであれば、いかにマウスカーソルをサッサッと動かすか。 いかにショートカットを極めるか。 そういうところから注目しましょう。

自分の希望する職業につくには、戦略が必要

あなたが本気でゲーム業界に就職したいなら…。 学生の頃から、戦略が必要です。

どういう戦略か?というと…。 「モノを作り上げる」という戦略です。

ゲーム業界は、常に即戦力を求めています。 ですから、新卒に望むスキルにも高いものが要求されます。

では即戦力とはなにか? その言葉の中にある実践的な意味は?

それが、「1つモノを作り上げる能力」なのです。

前提に、「ちゃんと仕事を進行させる能力」があります。 詳しく言うと、誰かに頼らなくても、弱音を吐かず、淡々と 仕事を遂行できる能力です。

その前提の上で、「1つモノを作り上げた実績がある」ということは 非常に大きな強みになります。

それは作業の流れのすべてを経験しているということであり、 さらにその過程をくじけずにやりぬくことができた、そして それを通過できるだけの(さまざまな)スキルがあった、 それだけ習熟している、ということの証になるからです。

1つ作るだけでなく、2回、3回、形にした回数が多ければ なおよい。

まず1つ、形にしたことがあること。 それから、その質を見ます。

質は、横方向、縦方向、いくらでも高めることができます。 センスは、回数をこなすことで磨かれます。

学生の方たちにアドバイスしたいのは、とにかく練習すること、 数をこなすことで、たいていのことは自然と磨かれる、という ことです。

自分が就きたい職業に繋がる作業を、延々と練習しましょう! 「寝る暇も惜しんでやるなんて、よっぽど好きなんだね」 そう言われるくらいに、やりましょう。

遊びにいくよりも、重要なことです。 なぜなら、あなたの将来、夢に関わることだからです。

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